ひとくちメモ  その9

ミサにおけるお辞儀、会釈、挨拶(司祭の場合)
ミサ中、司式司祭にはいろいろな動作・所作が求められています。ときおり、典礼注記(ルブリカ)とは異なった動作・所作が見受けられます。 信者にとって解り難いものもあります。今回は、お辞儀・会釈についてみていきましょう。ミサ典礼書を調べてみると、諸外国では、"跪例"、 "跪く"と指定されたところも含めても7か所あります。ラテン語のルブリカを引用しながらみていきたいと思います。

1)  入祭

(Ad altare pervenerit) facta cum ministris profunda inclinatione, osculo altare venerator・・・

祭壇にたどりつくと他の奉仕者と一緒に"深いお辞儀"をする。そして祭壇に接吻しながら表敬をあらわす。 今の時点で日本においては2番目の動作・所作の代わりが省略場合があります(但し、近い将来、「『祭壇に接吻』への適応として「司祭と助祭は祭壇に近づき、両手で祭壇にふれて深く礼をすると改訂されることになります)。

2)  福音朗読前

Si vero non est diaconusー助祭不在の場合
Postea sacerdos, profunde inclinatus,dicit secredo
司祭はお辞儀する。祭壇の表敬の時ほど深くお辞儀をする必要はありません。また、共同司式の福音朗読において、主司式者が司教であれば祝福を求めますが、司祭であるならば必要はありません。

3)  供えものの準備

Deinde calicem super corporale depoint・・・・
Postea sacerdos, profunde inclinatus, dicit secreto・・・・
パンとぶどう酒の供えてからも"深いお辞儀"がもとめられています。

4)  聖変化

第二バチカン公会議以前の第一奉献文における典礼注記を調べてみるとかなりきめ細かい指示があります。聖変化の導入に当たる"Qui pridie"という祈りの中で4つ注記があります。まず、それをご紹介しましょう。

Accipit hostiam, elevat oculos ad caedum, caput inclinat, signat super hostiam()
そして、カリスに関して
Amabus manibus accipit calicem, capt inclinat, sinistra tenens calicem, dextera singnat super eum()

公会議後、次のようにかわりました。

パンに関して
accipit panem, eumque patrum elevatum super altare tenens, prosequitur.....elevat oculos .....parum se inclinat.
カリスに関して
accipit calicem, eumque parum elevatum super altare tenes, prosequitur....parum se inclinat.

特に"parum incliat"の位置づけ、聖定の直前の言葉に注意をしなければならないでしょう。

5)  聖変化後

パン、カリスに関しての言葉後双方ともにこう記されています。

Hostiam consecratam ostendit puplo repoint super patena et genufelzus adorat.....Calicem ostendit populo, deponit super corporle,et genuflezus adrat.

日本の場合"genuflexus"(跪礼)の代わりに"深いお辞儀"となっています。 なお、今の典礼注記にはパラ(Pall)についての指示はないので、供えものの準備の時点からカリスに載せる必要はないと最近、最近学者の間では通説となりつつありますが、"ostendit"という言葉の意味を忘れないように適切な所作を心がけたいものですね。

★★US司教団出版の"Introduce to the Order of the Mass"(P.94参照)、English&Wales司教団出版の"Celebrating the Mass"(P.87参照)は,
交わりの儀に入る前に間(Pause)を設けることをお勧めます。ある学者は深いお辞儀を勧めています。

6)  拝領前の信仰告白 Sacerdos genuflectit, accipit hostiam, aliquantuam super patenam vel super calicem tenens, versus ad populum, clara voce.

The priest genuflects, takes the host and, holding it slightly raised above the paten or above the chalice, while facing the people, says aloud.

ラテン語の"genuflecit"、英語の"genuflects"は、日本語では「深いお辞儀」となります。

7)  退堂

Deinde sacerdos altare osculo de more venerator, ut omtop.Facta denique profunda inclinatione cum mimstris, recedit.

Then the priest venerates the altar as usual with akiss, asu at the biginning. After making a profound bow with the ministers,he withdraws.

"osculo altare"に関して、1)を参照にしてください。閉祭の歌は有りません。

★★「ローマ・ミサ典礼書の総則」(273-275)も参照してください。

ー参考文献ー

カトリック中央協議会:ローマ・ミサ典礼書の総則(暫定版、2004)
USCCB:Introduction to the Order of the Mass,
            Pastoral Liturgy series 1(USCCB Publishig,2005)
Catholic Bishops Conference of England & Wales:Celebrating the Mass,
            (a Pueblo Book/The Liturgical Press,2007)
Edward Foley et alia(ed):
A Commentary On The General Instruction of the Roman Missal,
            (a a Pueblo Book/The Liturgical Press,2011)
Paul Turner:Let Us Pray-A Guide to the Rubirics of Sunday Mass,
            (a a Pueblo Book/The Liturgical Press,2012)

(文責)名古屋教区典礼委員会  委員長  Brendan Kelleher svd.
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